”ヴァイオリン”と聞くとみなさまどんなジャンルを思い浮かべるでしょうか。
おそらく「クラシック」がすぐに思い浮かぶと思います。
なぜならクラシックが色々なジャンルの中で最も古くからあるもので、音楽の大元だからです。
その後音楽は、色々な時代背景を経て、ジャズ、カントリー、ポップスなど様々な形に変容してきました。
私はクラシックももちろん大好きですが、色々なジャンルの音楽をヴァイオリンで弾くのが好きです。
最近挑戦しているのは「ジャズ」の世界です。
ジャズは19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカの都市ニューオリンズを中心に発生したジャンルです。
ジャズの、クラシックとの大きな違いは、”楽譜通りに弾かない”ことです。
クラシックの場合は、楽譜通りに正確に弾くことが求められます。ですが、ジャズの場合はアドリブと言って、曲のメロディーを匂わせながらも、コード進行の中で自由に旋律を奏でていきます。即興でその場で弾くことも求められます。
ここがとても難しいのです。人それぞれ同じ旋律のアドリブを弾くことはなく、演奏者のセンスが問われる部分です。ここがジャズの醍醐味です。
私もカッコよくアドリブがスラスラ弾けるようになりたい、、!と思いこんな教材を購入し練習しています。
これはジャズヴァイオリニストの第一人者「ステファン・スラッペリ」の奏法をまとめた教本です。
彼は20年くらい前に亡くなってしまいましたが90歳近くなるまで素晴らしいジャズの音色をヴァイオリン で奏で続けました。
グラッペリの演奏は今でもyoutubeに多く残っていますので、ぜひ多くの人に見てもらいたいです。ほどよく力が抜けていて音色が甘く、それでいてジャズの驚くようなリズム感。
グラッペリの演奏を聴いていると、「人生、肩の力抜いて自然体でいきようよ。生きるって面白いものさ。」と言われているような気持ちになるのです。
疲れている時もふと聴きたくなるような不思議な魅力があります。
色々なジャンルを弾く一番の醍醐味は、世界が広がることです。家にいながら世界旅行をしているような、今まで見えたことなかった景色が目の前に広がるのです。
これが本当に楽しいです。
まだまだヴァイオリンには数えきれないほど、たくさんの魅力があります。
これからもたくさんヴァイオリンの魅力を見つけて発信していきたいと思います。
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