読書時間。〜国境のない生き方〜

テルマエ・ロマエでお馴染みのヤマザキマリさんのエッセイ本初めて読んでみました。

読んでみて最初に驚いたのが、マリさんのお母様がヴィオラ奏者だったことです。そしてお母様は、なんと鵠沼に住んでいたそうです。(現在は北海道で80代の今もなおヴァイオリン講師をしているそうです。素晴らしい、、、)

私と近いところに住んでいて、さらに楽器も弾かれてたなんて。一気に親近感が湧き、わくわくしながら読み始めました。

マリさんの波乱万丈な人生の歴史とともに、哲学、人生論、そしてお母様の肝の座った大らかな考え方など色々な素敵な内容がたっぷりと詰まっていました。

マリさんはお母さんの考えで、14歳で欧米を旅し、17歳でイタリア留学。食べるものもないという貧困の暮らしからなんとか這い上がり、漫画家になり、たくましく今まで生きてきたというわけです。14歳で一人で海外を旅するなんて、私には到底できません。本当にたくましいな、、と感心するばかりです。

気に入った部分の言葉を少し抜粋します。

「単純に地球があって、太陽があって、この環境の中で生きていける生命体として、私たちは命を授かったのだから、

まず「生きてりゃいいんだよ」。これが基本。

生きてていいから、生まれてきたんですよ。

それなのに、なぜ生きていくのかとか、仕事がどうとか、人間関係がどうだとか、、

生まれてきたから、生きている。他の生物と同じです。ものすごく自然なことです。

そこにややこしい意味をもたせようとするから、苦しみが生まれる。

世間という常識の中で生きていけば、しらずしらず狭い檻の中で自らを閉じ込めてしまう。

視野が狭くなって、その価値観が絶対的なものだと思い込んでしまう。

そのフィルターを外せば、世界は全く違ってみえるはずだ。

本書の中で繰り返される地球規模とまではいかなくても、俯瞰的な視点を持てば

我々人間は、どうでもいい事に躍起になって、心悩んでいることに気付くはず。」

このような言葉がたくさん書かれています。地球に愛される人になりなさい、と息子さんにも伝えているそうです。

辛い時も楽しい時も、人生を思いっきり楽しんで生きなさいというマリさんの強いメッセージにとても背中を押されました。勇気が湧いてくる一冊でした。非常におすすめです。

おうちにいる時間が長くなった今、皆さんも読書をしてみてはいかがでしょうか。

読書の世界に入り込んで一緒に心を癒しましょう!

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