図書館でとても良さそうな本を見つけたので、借りてみました。
『大ヴァイオリニストがあなたに伝えたいこと』
コレッリから現代の人たちまで、101人の偉大なヴァイオリニストの名言がたくさん載っています。
その中で私が気に入ったものをいくつかご紹介したいと思います。
1,ユベール・レオナール(ベルギーのヴァイオリニスト)
「耳を開いて、音の響きの美しさに聴き入りなさい。音は紡ぎ出さなければならないものだ。
それこそ名人の芸である。」
2,エドウアルド・レメー二ー(ハンガリーのヴァオリニスト)
「音楽は私にとって気晴らしではなく、私の生命であり、私の血であり、私の全てなのです。」
3,ジャック・ティボー(フランスのヴァイオリニスト)
「ヴァイオリンの奏法で、何が最も難しいかというと、それはボーイングです。難しさの80%を占めると考えていいでしょう。弓は絶対に自然に用いらなければなりません。
ボーイングは身体にも関係しています。」
4,ミッシャ・エルマン
「学生たちは、彼らの楽器が、音の美しさを表現するものとしては、人間の声に次ぐ楽器であることを見失いがちである。ヴァイオリンという楽器は歌わせる楽器である。」
5,イヴリー・ギトリス(イスラエル生まれの世界的現役ヴァイオリニスト。現在97歳。)
「ヴァイオリンだけではなく、他のことにも目を向けて、心や考え方が非常に豊かではなくてはいけない。だからどれだけ練習するかではなくするかではなく、どう練習するかが一番大切です。人は色々な感情を持ち、考え方を持つわけですが、それをヴァイオリンに移し替えた時、どう出てくるか、それは人によって全然違ってくると思う。そこが個性で、これこそが我々が探し求めているものです。」
まだまだご紹介したい名言はたくさんあるのですが、長くなってしまうのでこれくらいにしておきます。
本当にどれも深く、身体の奥底に染み渡るような名言ばかりです。偉大なヴァイオリニストたちは、ただ技術が素晴らしいだけではなく、人柄、生き様、人生の哲学がたくさん詰まっているのだなと改めて実感しました。先人たちの言葉に耳を傾けると、そこから大きなプレゼントをもらいます。
彼らの名言から、明日を生きる勇気をもらったような気持ちです。
ヴァイオリンを弾く私にとってこの本は永久保存版になりそうなので、自分でも購入して手元に置いておきたいと思います。
皆様もぜひ機会があったら手にとってみてください。
コメント