ずっと観たかった映画。やっと見ました。とても素敵な優しい映画でした。
本屋大賞も受賞した、ピアノの調律師を目指す青年とその周りの人達が織りなす世界を描いた物語です。
本では読んだことがあり、大好きな作品でしたが、映画はまた映像美が加わり本当に美しかったです。
劇中にはピアノの有名なクラシック曲がたくさん流れていて、音楽好きな私にとってはとても幸せな時間でした。
セリフは決して多くは無く、俳優の方々の眼差しや表情で丁寧に心情が描かれていました。
そのセリフで心に残ったものをいくつか書きます。
「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。」
これは先輩の調律師が主人公の青年に向かって言った言葉です。
どんな道でも、生きていると思い通りにならなかったり、努力が報われない時もありますが、好きなことをやり続けるということが一番大事なのだなと、背中を押されたような気持ちになりました。
「絶対にいい音など存在しない。絶対という音はない。」
本当にそうだと思います。100人いたら100人が良いということは絶対にない。それは一人一人感性が違うから。そこが音楽の面白さです。
「言葉で伝え切れないから、音で表せるようになりたい。」
言葉では表現できない部分を表現するために音楽はあるのかなあといつも思っています。とても素敵な言葉でした。
一つ一つの言葉と音が美しく丁寧で、人間の深さと尊さを感じる映画でした。
森林の映像とともに静かに流れる時間がとても心地よかったです。お気に入りの映画になりました。
音楽は本当に深い、、、!!!
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